医院ブログ

FELIZDENTAL

2020.03.29更新

歯医者を選ぶとき、どこに行こうか悩むことはありませんか?

 

選ぶ方法としては、ネットで調べる、口コミ、院長のことを知っている・・・などなど

でも、どれも決定打に欠けるのではないでしょうか。

 

ここで歯科医師目線から一つ。

歯科医院の「施設基準」を調べてみるのはいかがでしょうか?医院のすべてがわかるわけではないですが、院長の得意分野と治療技術を学ぼうとする意欲は見えてきます。個人の評価ではなく、国の基準を満たしているかどうかなので、信憑性があります。 

 

そもそも施設基準とは、患者さまに良質な医療を提供するための、医療機関が有すべき機能や施設、診療体制など、法律で定められた基準のことを言います。ちょっと難しいですね。簡単に言いますとこの基準を満たすことで、安全面やサービス面で国からのお墨付きをもらうことになり、それによって患者様から診療報酬(治療費)をもらうことができるようになります。

 

まずは、行きたい歯科医院がどのような施設基準を取得しているか調べる方法です。歯科医師でなくても、だれもが閲覧できるようになっています。インターネットで、各地域の厚生局を検索するのですが、ここでは愛知県を例に説明していきます。愛知県ですと、東海北陸厚生局と入力し検索します。そして、ホームページ内の「保険医療機関・保険薬局の指定状況等」をクリック、

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もう一度「保険医療機関・保険薬局の指定状況等」をクリック、

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そのページ内「6.東海北陸厚生局管内の施設基準の届出受理状況(全体)」内の「愛知歯科(PDF)」をクリックします。

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そうすると、恐怖の629ページのPDFが開きます。ここには愛知県のすべての歯科医院の施設基準の情報が記載されています。歯科医院は市区などの地域別に記載されています。名東区は200ページあたりだったと思います。医院の名前と住所の横にカッコに入った意味不明な専門用語が施設基準の名前です。片木歯科医院を例に説明していきますね。

 

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この専門用語は略称なのですが、正式名称と難しい説明は割愛します。(歯初診)(補管)はほとんどの医院が取得している施設基準です。(歯CAD)も多くの医院が取得しているもので、CAD/CAM冠という被せ物で治療できますよというものです。(外来環Ⅰ)は診療中に患者さんの体調に変化があった時などにすぐに対応できるような機材と体制を整えてますよ、(医管)は全身疾患を考慮しながら歯科治療しますよ、(在歯管)(歯訪診)は訪問診療しますよという感じです。次あたりから、その医院の院長のマニアック度合いが見えてきます(笑)。(歯リハ2)は顎関節治療のマウスピースに詳しいですよということがわかります。(口腔粘膜)(手光機)を取得しているとレーザー治療をする先生だな、ということがわかります。さらに(う蝕無痛)(手術歯根)を取得しているとEr;YAGレーザーという歯を削ることができる特殊なレーザー使いだなというのがわかります。(根切顕微)を取得しているとマイクロスコープという精密治療に必要な機材を持っている先生だなというのがわかります。さらに(手顕微加)を取得していると歯科用CTとマイクロスコープを併用して、かなり精密な根っこの治療を意識して診療している先生だなというのがわかります。当院では出していない施設基準としては、(か強診)は小さな子供から、訪問診療が必要な高齢な方まで幅広く診療しますよ、(歯援診2)は訪問診療を積極的にしていますよ、(歯技工)は歯科医院内に歯科技工士さんがいますよ、(GTR)は歯周外科の再生療法をしていますよという感じです。まだ他にもありますが今回はこれくらいにしておきます。

 

どの施設基準を取得しているかで、院長先生の得意分野がなんとなく見えてきます。知識や、機材を扱う技術や経験がないと施設基準を取得できないので、その数や、種類によって治療に対する意識高い系の先生なのかどうなのかがなんとなく見えてきます。でも、あくまでなんとなくです。施設基準の数が少ないからよくないのかと言われればそうとも言い切れません。良い悪いというよりは方向性を見る感じでしょうか。実際、私も歯周外科や再生療法は得意な分野ですが、使用する薬剤の料金と保険治療の料金が割に合わなかったりで、(GTR)の施設基準をだしていないという例もあります。

 

当院は14個の施設基準を取得していますが、名東区では最も多い歯科医院です!(厳密には1位タイです。ちょっと自慢!)

 

片木歯科医院の治療スタイルとしては、予防歯科を意識して定期健診やクリーニングで歯を長持ちさせつつ、どうしても悪くなってきてしまった歯は、先進の機材などを駆使してかなり「攻め」の治療法で治している、といった感じでしょうか。

 

かっこいい感じで締めましたが、正直なことを言うと、これは後付けです。実際は、ただ私が新しい機材に目がないというだけなんですけどね。

 

 

「予防に勝る治療なし」

 

院長

 

 

投稿者: 片木歯科医院