【歯のウソホント!?】歯のクリーニングでインフルエンザの発症が10分の1になる!?
2020.02.05更新
今、当院の待合室にはこのようなポスターが貼ってあります。
「インフルエンザ予防は口腔ケアで!」
昔、この内容を初めて聞いたときは、『まぁ無いとは言えないけれども、そんなに劇的な効果はないでしょ・・・』って正直、心の中では思ってました。そして、最近、歯科医師会からこのポスターが送られてきました。ほうほう、メカニズムも分かってきてるんですね!
まずはインフルエンザとは・・・
書こうと思ったのですが、説明不要ですね。とっても流行ってますし。
ポスターに戻ります。このポスターには2つの内容が書かれています。
「口の中の細菌がインフルエンザ発症を加速させる」
もの凄く要約すると、体の外からインフルエンザウイルスが入ってくる→歯周病菌が「どうぞ、どうぞ」と、のどの細胞にインフルエンザウイルスを入れやすくしてしまう→細胞のなかでウイルスがどんどん増える→歯垢の中の細菌がどんどん増えたウイルスを外にばらまく手助けをしてしまう、という流れのようです。なので口腔ケア(おうちでの歯磨き+歯医者での専門的なクリーニング)が大切ということですね。日本大学の先生が、2017年の歯科医療という本の秋号に書かれているようなので、歯科大学の図書館に行くことがあれば読んでみようと思います。
「専門的口腔ケアでインフルエンザの発症が約1/10に抑えられる」
この研究は東京歯科大学の2005年頃のものなのですが、NHKの「ためしてガッテン」でも引用されていました。特別養護老人ホームのデイケアに通う65歳以上の方を対象に、歯科衛生士が専門的口腔ケアと口腔衛生指導をしたグループ98人と、それ以外のグループ92人のインフルエンザの発症を比較したところ、前者は1人だったのに対して、後者は9人で、発症率はおよそ1/10だったとのことです。口腔ケアを行ったグループはお口の中の細菌数が減り、プロテアーゼとノイラミニダーゼ(どちらもウイルスを外にばらまくときに使われる酵素)の働きが低下していることがわかったのことです。歯科衛生士さんの専門的口腔ケアの威力、スゴイです!!
今回のポスターをみて、歯科医院でのクリーニングの凄さを感じました!歯のクリーニングをご希望の方は、お気軽にお電話くださいね。
「予防に勝る治療なし」
院長
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