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FELIZDENTAL

2018.10.18更新

今日は、三橋晃先生の「マイクロスコープとCBCTを用いた患者ファーストのエンド」という講習会に参加してきました。

 

マイクロスコープとはおよそ20倍に拡大して観ることができる手術用顕微鏡のことです。縫い針の糸を通す穴のところが2cmに見えるということです。CBCTとは歯科用のCTのことです。三次元的に歯の形態を把握できます(マイクロスコープ、歯科用CTについてはこちら)。エンドとは根管治療、すなわち根っこの治療、神経を取る治療を意味します。

 

歯医者になって間もなく「治療する場所をしっかり見えるようにしてからでないと、その治療は失敗する」と先輩歯科医師に教えられました。しかし、歯科治療で唯一見えないままで治療をしなければいけないところがあります。それが題名にもあるエンド、根管治療なのです。

歯の中の根管は0.0何ミリという大きさなので裸眼ではしっかり見えません。従来の方法では感覚に頼って治療していたのですが、マイクロスコープで根管を観察し、さらに見えない部分を歯科用CTで立体的に把握することができるようになったため治療の精度が格段に向上しました。

 

この2つの道具がある診療所は全体の5%程といわれているのでなかなか意見交換できる機会がなかった私としては大変有意義な講習会でした。

この2つが最小限の治療に必要な道具であることは言うまでもありません。

 

「予防に勝る治療なし」

 

院長

投稿者: 片木歯科医院